#練習用

小百合の幸せ

康太は章子の話を聞きながら みぃからも雅紀については安心するように 言われている 祐介とは離婚したが、彼の能力は誠実で本物 その彼が雅紀に心酔しているのだから 章子は今、結婚しても専業主婦になれる 「良かったな~それで、どうする?」 「大学には行…

嫉妬

祐介と雅紀を見て座り込んでしまった優美 雅紀は 「あ、この人、祐介の恋人? コーヒーを淹れましょう」 そう言って、台所に立つ 祐介は優美の力が抜けた時の目を見て 何を考えているのか想像して 笑い出してしまった 「誤解だよ~ 彼は今度のプロジェクトの…

嫉妬

祐介はそれでも、みぃにはない若い傍若無人さや 我がままさ、そして、その美しさに 結婚はしたいと思っていたのだ しかし、優美の嫉妬はもう、破裂寸前だった 夜中に仕事だから会えないと言う祐介 嫉妬のあまり、夜中に祐介のところに行きたい もう、仕事の…

嫉妬

雅紀がみぃの兄である康太の娘の彼氏 初めてそう聞いたときは、いくら何でも 同族経営過ぎるだろう そう呆れていたのだが、雅紀に会って その一生懸命な情熱に感動した 「社長は君のほうがふさわしいよ 僕が徹底的に補佐するから」 そう言うと 前科があると…

嫉妬

祐介はみぃと別れたからと言って 仕事に困ることはなかった ショウは祐介の実力は知っていたので 今まで通りでもいいし 気まずいようならば、ちょっと頼みたい仕事があると 別会社を作って、清掃関連のことをやりたいと言う その代表を康太の娘の彼であった…

嫉妬

優美は一生懸命になりすぎ 祐介は少しずつ、ひいていく 優美は祐介に抱かれていても みぃにも同じことをしたんだろうか? どんなことでも自信満々なのだが 祐介にとって、自分の体はどうなんだろう? 年齢も美貌も生まれもすべて、みぃに負けてるとは思えな…

嫉妬

祐介は少しひいた 優美は祐介と一緒になりたいのだ 祖母が何といっても結婚したい でも、祐介の前の妻であるみぃが 心の中から消えない みぃと自分の間で、自分が負ける要素は一つもない それを知ってほしくて、こういう物言いになってしまうのだ 「で?」 …

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「生まれは確か、足立区って書いてあった それも、小汚い長屋のような所 父親はトラックの運転手、母親は男好きで 子育てなんかせずに、家を空けることが多かった 姉のミキは風俗で早くから仕事をしていて 兄の康太は東大卒ではあるけれど 最初の結婚の後、…

嫉妬

考えたこともなかった 大学までは祖母が敷いたレールを言われたとおりに歩いてきた 幼稚園で入って、大学まで受験もなく のびのびと友人たちと過ごしたから 自分では自分の希望通りだと思っていたが それは、最初から祖母の期待通りの学生生活 就職の時は何…

嫉妬

「私は反対だよ! バツイチであったって、それなりの 家系に生まれたのならまだしも そこいらあたりの男で、財産もなくバツイチなんかに どうして、優美をやらなきゃならないんだい!」 優美はある程度覚悟していたことだったが 祖母は美しい男に弱いから 祐…

嫉妬

「あ、はい! 会社の出発点がそう言う店だったということは 知っています 今の幹部はほとんどがその当時の仲間だそうですから でも、実際にみぃさんがその仕事についていたわけではなく 最初に店に引き取られたのが中学の時で そこで働いていた経営の天才、…

嫉妬

優美はこの祖母以外は誰も怖くない きょうは祐介をすぐにでも結婚する相手として 紹介するのだが 大丈夫だろうか? ものすごく緊張した 前の彼は先祖代々なんて価値がついていて 何よりもそんなことが好きな祖母は 祐介について、どう思うのだろう? でも、…

嫉妬

「おばあ様に会ってくれる?」 優美は結婚してしまえば、こんな嫉妬の思いに悩まされることはない そう思って、祐介にそう聞いた 祐介はもちろん、それがどういう意味なのかは分かっている 「もちろん!でも、おばあ様、僕のことどうおもうかな」 優美もそこ…

嫉妬

口に出したら恥ずかしいとわかっていても 祐介に聞かずにいられない 「毎朝、みぃさんにも美味しいコーヒーを入れてたの?」 祐介はそんな優美の気持ちには気が付かずに 「みぃさんは紅茶派 ものすごく凝っていて、茶葉はインドあたりに 自分の農園を持って…

嫉妬

イライラが高じて 「料理もみぃさんに教えてもらったの?」 祐介は驚いたように 「え?みぃさん、料理なんかまったくできないんだよ そこがいいとこなんだけどね」 「いいとこって? いい年をしてるのに、料理もできないなんてバカみたい」 ちなみに優美は完…

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優美は祐介が自分の物になって これから、結婚にむけて何の障害もなく 幸せな日々が続き、そして、この恋愛は自分が勝ったのだ 相手っていうのは不足だらけのおばさんだったけれど それなのに、何だろうこの気持ち 祐介が結婚していた時にはまったくわかなか…

嫉妬

「ちょっと、今夜はおっさん達 あ、若いほうがいい?とにかく仲間を集めてあげるから 良い人、見つけなよ~」 そう言いながら、早速、ラインで仲間を呼んでいる 「あ、でも、すぐに、今晩相手してくれるかな~」 みぃは大笑いしながら 「もう、若くもないん…

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「でもさ~私、あんまりわかんないんだよね~ だって、嫉妬する間もなく 他の男に行っちゃうからね 恋愛の極意はただ一つ 考えちゃダメだよ だって、考えたりするもんじゃないから 別の男を見つけて帰りなよ! 他の女を好きになった男をどんなに追いかけても…

嫉妬

この調子で、全く変わらないまま 今も同じだ みぃはとにかく、恥も外聞もなく 嫉妬に駆られて離婚して、日本から逃げてきたことを話す 「みぃちゃん、変わらないな~ 正二さんとのこと思い出すわ~ でも、いいじゃん!イケメンの男のだったんでしょ 私イケメ…

嫉妬

小屋に来た時の経緯はみんな知っていたのだが 本人があまりにあっけらかんとしていて 何も気にしていない 捨てた親のことを反対に 「可哀そうだよね~ パパは明治から続いた会社の若社長 ママも皇族の遠い親戚のお嬢様 お兄ちゃんたちもエリート中のエリート…

嫉妬

もう、かなりな年のはずだが まさに30代の美貌 みぃが驚いていると 「整形だよ~ 私、幾つだと思ってるの こんなきれいなはずないじゃん!」 豊満な体つきに、その派手な外観 みぃが知っている限り、30のころからまったく変わらない あの頃から、あっけらか…

嫉妬

みぃはその足で、飛行場に行き そのままヨーロッパ、ショウがいつも滞在する ローマのアパートに行った 日本から遠のくことで 何とか自分が壊れなくて、綺麗なままで別れられたことに 自分のまっすぐな方の心に感謝した どうせ、待っているのが別れならば せ…

嫉妬

みぃは自分の中から嫉妬を消すことだけに一生懸命で 祐介の目を見ることもできなかった 祐介はみぃのすべてを知っている そして、こういう時に絶対に嫉妬したりしないで 自分の不倫をさせたくないと思ってくれる そんな、世にもまれな立派な人間だと思った …

嫉妬

みぃは祐介に不倫をさせたくなかった 「ねえ、祐介君、私、別れたいんだけど」 二人で夕食の後のコーヒーを飲んでいる時に みぃは切り出した 祐介は明日、優美とランチする予定になっていた そして、今はそれが楽しみで仕方なく 優美とのことが不倫であると…

嫉妬

ああ、姉を好きなら仕方がない そう、思っていたことを懐かしく思い出す それならば優美のことを頭に思い浮かべるときに 彼女は私よりも数段若く 美しく、仕事もでき、そして祐介を好きになっている だから、わたh氏は気持ちよく離婚してあげなければ 何よ…

嫉妬

祐介は優美のラインを心待ちにするようになる 優美にしてみれば、初めて ドキドキしながら送るラインだった 今までの彼氏とも、こんなにときめいたことはなかった だから、いっちょに食事でもと言うまでに二か月はかかった そして、祐介は待ってましたとばか…

嫉妬

祐介は毎晩送られてくるラインの嵐に 最初は戸惑ったが 返事は必ずした 祐介はこの所、ショウやタケオと海外を飛び回っていて 本社のことは疎かった パーティーも久しぶりだったし みぃはほんの気晴らしに、あのパーティーに出たのだが 祐介にしたらお得意様…

嫉妬

小夜はいかにも何でも知っている風な優美 恋だって愛だって、なんでもうまくやる みたいに振る舞っていたが もしかしたら、まだ、処女かもしれないと疑っていた それならば祐介を前にして 本物の恋に落ちたのかもしれない みぃは優美を見た時に、一番先に気…

嫉妬

え?小夜は耳を疑った 「どうしたの?本当に好きになっちゃったの?」 優美のこんな様子は初めて見る 幼稚園から一緒なのだ 小夜は優実をよく知っている 気位が高くて、傲慢 でも努力もする いつも一番じゃなきゃ気が済まない だから、どんな時でも一生懸命 …

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祐介は一気に優良企業のトップに座りたかった だから、そのための結婚をしたのだ 優美はそれならば、自分が彼の恋人になれる ただ、離婚まではしないかもしれない 離婚は女社長であるみぃが激怒のあまり別れてくれないと 無理かもしれない そんなことを小夜…