嫉妬

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みぃは自分の中から嫉妬を消すことだけに一生懸命で
祐介の目を見ることもできなかった
祐介はみぃのすべてを知っている
そして、こういう時に絶対に嫉妬したりしないで
自分の不倫をさせたくないと思ってくれる
そんな、世にもまれな立派な人間だと思った

「あ、ありがとうございます」

祐介はみぃと出会ったとき
本気で恋を下
みぃの様な女の人には二度と会えないと思った
愛していたし、尊敬していた
そして、こうして離婚届を目の前にすると
優美に、人間として素晴らしいところがあるのだろうか?
そう、冷静に考える
絶対にこんな素晴らしい人とは巡り合えない
仕事だって今はやりがいのある大きな仕事を任されている

でも、今は優美にときめきたいのだ

みぃは恋、愛、男と女
そんなことで儲けてきた

それなのに自分の恋はいつだってままならない
祐介の気持ちは全部わかって
それからにっこり笑って

「仕事は辞めることはないわよ
私は引退してショウと変わるから
今まで通りで構わないわ

あ、明日から、私はヨーロッパを回るから
その間に、荷物の整理しておいてね」