2017-01-01から1年間の記事一覧

速水の悩み

「え?そうなの?」 「そう言うわけじゃないけど 私としては良い中学時代の友達って言うか・・・ それに、すぐに褒めてくれるし 女の子慣れしていて、余計な気を使わなくてもいいし お金も持っていて、絶対におごってくれるし・・・」 これって、振られてい…

発達障害の母

知り合いに発達障害の子供を持っていた人間がいたが 子供のほうがましだと思う 母が発達障害だなどと気が付いていたのは父だけだったし 父は人が見ていないときは母のことをバカだアホだとさげすむのは 日常茶飯事だったし、 父の親族はわかっていても口には…

速水の悩み

タケオは一緒に寝ることが出来れば 万が一、自分が留学などしていなくて 中卒のまま夜の世界で働いている男であっても 絶対に自分から離れないようになるだろう自信があった しかし、沙羅は絶対にそんな状況にならないように 何かと逃げるのが不思議だった …

発達障害の母

私はうぬぼれていた もう、50数年生きてきた 主人の母と過ごすことで、老人対応も身につけたつもりになっていた 発達障害に関しては20年以上、子育てをしたことで どんな理不尽なことも愛で何とか理解し優しくできると確信していた でも、それは愛があること…

速水の悩み

週に二回くらい会うことにする カフェでお茶して楽しくしゃべり 今、話題の映画を見に行き 食事をしたり、ディズニーランドに行って写真を撮ったり どう考えても、付き合ってるよねって 誰もが思うくらいの仲になってから タケオは沙羅をホテルに誘った タケ…

発達障害の母

私はだんだん混乱してきた ただただ、納得のいかない毎日 母が口から出す言葉は、娘相手のものではない 私に対し常にきれいごとを口にしておけば間違いないと言うように マニュアル通りに天気の話をし そして、自慢話の羅列、何か私に頼むときは 男相手のま…

速水の悩み

タケオはその言葉を意外に受け取った 自分の今いる世界では、仲間内では一番純粋で さわやかなのが売りで そう言う男の子を指名してくるマダムには絶大な人気があるんだけど 「え?そうかな? 昔通りだとは思うけど、まぁ、海外だと 思ったことはしっかり口…

発達障害の母

まるで、うちの財産の半分以上は私につぎ込んだかのような 話を弟に信じさせて そして、その話を、もう、真実になったかのように 母は私に話す どういう神経をしているんだろう? そんな風に私がお金を使ったのならば 私はもっと、喜んで母のもとに帰って来…

速水の悩み

タケオは速水が買ってくれた格好そのままに 沙羅のバイト終わりを待って 店に入っていくと、一緒に帰らないかと誘った もちろん、帰り道なんかまったく違うのだが そんなことかまわない 「え?タケオ君こっちのほうに住んでるの? あ、もしかして実家に帰っ…

発達障害の母

弟は母を捨て、父の死の時にも実家には 葬儀の時、二日くらいしか帰らず 今に至るまで、実家とは遠く距離を置いて来た私をよく思っていないのは わかっていたが、私は弟は同じ母を持つ同士だと思っていた それに、母があの調子だから五つ下の弟は 私が小さい…

速水の悩み

もちろん、バッグまでそろえ、靴はスポーツシューズ 「ふ~ん、こんな感じか! あざっす!」 タケオはそのまま帰っていく お金を払って、速水は凄く楽しかった自分に驚きだ あの服を着て沙羅のところに行くであろうタケオに対して 嫉妬を覚えなかった 二人で…

発達障害の母

父方の祖父母、叔父伯母なんかが 母に対して、少し苦笑いで接しているのはわかっていたが 彼らの誰も母の人権を侵害するようなことは言わなかった 私に対しても、ちょっと、変わり者の母の娘 母は何をやってもまともにはできないが娘はまともでよかった そん…

速水の悩み

「ふ~ん、それよか、服! 沙羅ちゃんに似合う男の服装 親が大学教授ならば、何となくわかるだろう? ちょっと、手伝ってよ」 タケオは速水が一緒にいれば、多分、お金は出してくれるだろう 自分が寝てお金をもらっているおばちゃんやキャバ嬢は 昼間そう言…

発達障害の母

母が謝ったうえに、嫁の両親とは親戚づきあいを気持ちよくしている 母が発達障害であることで、村の心ない人にはあざ笑われたり 優しい人たちには憐みの目で見られたり 気が付かない人たちには明るくてかわいいお母さんだねと言われ 両親がそろって、父のお…

速水の悩み

父親としては悲しい予感しかしなかった 自分がミキを追いかけたあの一途さなど全くなかったが こんなこと、どうしようもないことだ 父として想像できる限りに二人のことを思ってはみたが ロクなことは思いつかない ただ、その男が速水の弱みを握って脅迫をか…

発達障害の母

母は昔から、今も全然、変わらないのだが 何か目標があると、他のことには頭が回らない その時も、いつもは一人暮らしの家に五人も弟の家族が寝ている 母としては張り切っていただろうし 朝の準備は完璧にしたいと思い込んでいたはずだ その日はのごみを出す…

速水の悩み

父親目線では見ない タケオは中卒の男娼だと言う まぁ、それにふさわしい美しい顔とスタイル 速水と並んだところを見ると 身長は180近くあるのかもしれない 誠実とか知性とか優しさとかそんなものは ひとかけらも持っていなさそうな風情だ 風俗の人気絶頂の…

発達障害の母

母は今もそうだが、やたら早起きだ これは昔からで、若いころから朝寝をするなんてことはなかった 朝、五時ごろに目が覚めればすぐに起きだし その瞬間から元気なのだ その朝も早々と目を覚まし、弟の両親と弟たち家族が泊っているのだから はりきって、朝ご…

速水の悩み

速水はタケオに少し待つように言い 父親のところに戻る 「パパ、ちょっと、ごめんなさい 用事が出来ちゃった」 沢村は頷きながら、タケオを見て会釈した ミキから話は聞いていた みぃ情報だはあるが 速水が前の仕事をきっぱりやめたのは この、男のためだ そ…

発達障害の母

弟の嫁の両親と母とのトラブルなど 私が出ていく筋合いのものではないし 話も詳しく聞かなかったのだが 今回、帰って来て話を聞くと、まぁ、呆れた話だった もちろん、母も出し向こうの親族もだ 母は長年自分が寝所としている場所を嫁の母親に提供した うち…

速水の悩み

速水は少しも躊躇せずにタケオのそばに来て 「どうしたの?」 「いや、それはこっちの話だ 何?今、一緒の男は熱烈なファンか? そいつがお金は湯水のように出すから引退しろって言ったのか 大学の教授?ふ~ん、そんで、ずっと一緒にいろ! とかって話?」 …

発達障害の母

弟と弟の嫁は幼馴染で結婚したのだが 嫁の実家は今、弟がいる近くに引っ越している お墓はうちの村の近くにあるし、親族もこちらにたくさんいる それで、嫁の親二人が久しぶりにお墓詣りに帰って来た時に 母の住む、弟の実家に泊まることになったらしい 私が…

速水の悩み

しばらく赤門から出てくる学生を見る ふ~ん、なんか、ださっ! えっと、あんな感じか?! ユニクロ? そんなことを思いながら、しばらく見ていると 東大生の女の子たちがチラチラとタケオを見ていく どこの、学部?初めて見る!とか さすがにタケオの透き通…

発達障害の母

私がその後の人生で知り合った 戦中、戦後に子育てをした人たちは もっと、賢かった 自分の祖父母、母と結婚した父 どう考えてもバカな人たちだ そのことがあって、私は盆も正月も大嫌いだ 何も考えなかった人間の何を敬えと言うのだろう 母本人こそ、それを…

速水の悩み

タケオは速水のことを考えた 彼女と一晩過ごせば、ひと月は遊べる 沙羅とデートまではいきたい さて、まず、服だ 長いこと、夜の仕事をしていると つい自分が一番かっこいいのは黒のワイシャツに赤いネクタイ なんて考えてしまう 水商売のママ相手の服はこれ…

発達障害の母

この母親の両親、私の祖父母になるのだが もちろん、そんなことは気にもしないような時代だった 母は小学校の頃、終戦を迎えている 7,8人兄妹の真ん中で、戦時中、日本はとにかく子供を産めと 勧めていたのだあろう そんな歴史上のことは、小学校の頃嫌ほ…

速水の悩み

タケオは育ちは良かったから 速水を口に出して脅迫なんかしない しかし、ネットの中だけとはいえ ものすごい人気だとはいえ 本番だってやっていたであろう、AVの女に 好かれて、それは嬉しいが 本気で好きになることはないくらいの 常識的な教育は受けてい…

発達障害の母

それでも、許せなくなるのは やはり、私が娘だからだろう たまに用事で東京に帰れば 自己嫌悪で落ち込んでしまう 夫の母との関係があまりに理想的だったから 余計に苦しくなる でも、約一年、母のそばにいて見て 生まれてから初めて母まともに話した こと気…

速水の悩み

いざ、ベッドに入ってみると ものすごく恥ずかしい、どうしていいのかわからない ただ、じっとしているだけだ タケオが驚いた そして、はっきりとはわからないが もしかしたら、この女は自分に惚れているのではなかろうか? ぼんやりと、自信無げではあるが …

発達障害の母

男目当てにするしぐさを もちろん、女なら誰でもすることだろうが 相手を選んだりできないのだ たまに娘に対してもする そういえば修二は私しか抱かないなんて 嬉しいことを言ってくれた 修二はその道のプロではあったから そんなことはあたりまえだったのだ…