その先

「その先生は独身かい?」


「うん。そうだよ!34歳くらい」


私はトミーがどのくらい大人なのか

しっかり知りたいと思った


「もし、ママが離婚していれば

その先生と何かなったって

許せるかい?」


トミーは少し考えた

そして、スマホを出して

その講師の写真を見た


「許せるけど

もう、数学を習うのは嫌だな

できたら塾を変えるよ

ママはなんかかわいそうだから

許せるよ

自分のせいだとはいえ

僕には軽蔑されて、パパには嫌われて

家庭では偉そうに支持するけど

僕とパパは

どうでもいいことだけ言うことを聞く

多分、自分にちょうどあったレベルの

人間と暮らしていたら

幸せだろうに!

だから、許すよ」



その先

「ママが恋に狂ってるだけかも知れないよ

パパが浮気ではないってことは

ママは信じてないだろう

それなりに傷ついて

別れたいって騒ごうと思ったのに

いや、騒いでいれば

気分もスッキリしただろうに

誰も相手にしないままだし

恋でもしなきゃ、やってられないんだろう」


トミーは


「子供としてはそれも嫌だけどね

でも、ママって綺麗でしょう」


私は整形だけどね!そう言いたかったが

黙ったままうなずいた

僕の塾の数学の先生

絶対、ママのこと気にしてたと思うんだ

ママが教育相談に来ると

本当に嬉しそうだったから」

その先

「ママが恋に狂ってるだけかも知れないよ

パパが浮気ではないってことは

ママは信じてないだろう

それなりに傷ついて

別れたいって騒ごうと思ったのに

いや、騒いでいれば

気分もスッキリしただろうに

誰も相手にしないままだし

恋でもしなきゃ、やってられないんだろう」


トミーは


「子供としてはそれも嫌だけどね

でも、ママって綺麗でしょう」


私は整形だけどね!そう言いたかったが

黙ったママうなずいた

僕の塾の数学の先生

絶対、ママのこと気にしてたと思うんだ

ママが教育相談に来ると

本当に嬉しそうだったから」

その先

孝之は笑いながら


「由美らしいな!

どうせ興信所かなんかに

調べさせたんだろう

まぁ、あれは詳しくは社外秘だから

話せないけれど

こういうことになってもいいと

覚悟してやっていたことだから

由美が出ていくのならば

僕もいるから3人で暮らそうよ

ああいうタイプの人間って

自分の頭がどの程度かわかっていないのに

なんでも、やりたいようにしたがるんだ

それに、リーダーシップを取ることで

自分はしっかりものだと勘違いしてるしね

ちょっと、うんざりしてるんだ

まぁ、残念なことに

好きな女はいないから、やはり3人だよ」


 その先

孝之の言葉はすぐに信じた

だいたい、仕事がらみじゃなきゃ

女と付き合うなんか、考えられない

孝之はそう言う子だ

何か、仕事上の理由があるんだろう

由美が調べさせた興信所は

二流だったに違いない

と言うか、孝之の会社は一流企業だ

何か仕事上のことで

孝之の浮気を装ったのなら

そんなちゃちな興信所に

わかるわけがない


次の日、トミーにそう話すと


「やっぱりね

パパって仕事できるから

色々すごいことやらされているんだよ

ママにはわからないからね」


トミーお母親のことは

よくわかってる


「それに、騒ぐだけ騒いで

多分、離婚はしないよ

ママのところのおじいちゃんや

おばあちゃんは古風な人たちだから

夫の女あそびで離婚するなんて

許すはずないからね」

 その先

孝之は私と2人で食事するのは

久しぶりだ


「母さん、ここでよかった?

家に遊びに来てくれたらよかったのに」


私は落ち着いた孝之の態度に

何だか、嫁の由美さんが言ったことは

本当かしら?

でも、興信所で調べたって言ってたし


「由美さんが離婚がどうのって話にきてさ

そしたら、次の日、トミーがやってきて

トミーと私の希望を

聞いといてもらおうと思ってさ」


孝之は、ああそういうことかというように


「希望?」


「ああ、由美さんが実家に帰って

あんたが好きな人のところで暮らすならば

あのマンションが空くだろう

それで、私とトミーがもらって

住みたいんだけど」

 その先

私は嫁の両親にはほとんど会っていない

トミーがいうのならばそうなんだろう


「ママってお嬢様だし

おじいちゃんの言うことを絶対に聞くよ

おじいちゃんはなんでも、外に女が

たくさんいて

今でもそうらしいから

ママがパパの浮気で家に帰ったら

めちゃくちゃ怒るだろうし

ママって自分で考えて行動しないから

いつだって何処かから聞いた話で

自分がすることを決めて

僕たちを振り回すんだ」


トミーは孝之に似て頭がいい

私は少し落胆したように


「2人であのマンションをのっとる話は

無くなったね」


そう言うとトミーも悲しそうだった