嫉妬
イライラが高じて
「料理もみぃさんに教えてもらったの?」
祐介は驚いたように
「え?みぃさん、料理なんかまったくできないんだよ
そこがいいとこなんだけどね」
「いいとこって?
いい年をしてるのに、料理もできないなんてバカみたい」
ちなみに優美は完璧だ
大学時代に料理は母が通っている先生のところに通っていたから
朝食なんか完璧に作れるんだけど
そう思って祐介の朝食を食べている
祐介は優美の嫉妬をかわいいと思い
「ごめんごめん!
確かにそうだね
あ、コーヒー飲んでみて
優美が好きな風味が出てると思うよ!」
飲んでみると、本当に美味しい
でも、心の奥から
祐介は優美が好きなコーヒーをいつも淹れてあげていたのだ
そんな気持ちがわいてくるのを止められない