2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「それは、母親としてはだれだってそうよひと時代前だと産んでやったみたいな感覚だけど私としては産んだ責任は重いと思うわ子供は親を選べないんだから」「あ、その通りですあの子を生んだ以上幸せになって欲しいし」「中学受験で悩んでるんですって?」「…
沢村が現れた時に 正二は恐怖に襲われた ミキに入れあげる客はたくさんいた お金に糸目をつけないやつ 若い学生、社長、じいさん 色々いたが、なんの心配もしていなかった ミキが惚れそうな相手ではない しかし、沢村は違う ミキの理想通りの相手だ その時が…
「母は紅茶の味とかわからないよ恵子ちゃんも知ってるでしょう?ま、しょうがないよ今日は村長の美しいお嫁さんが来てくれるって大喜びしてたよでも、買い物に行ける方が嬉しいんだけどね私がついていかないから余計にね!」そう言って笑うと恵子ちゃんも母…
「わかってる 正二さんの方が正しいって でも、ダメなの」 どんな言い訳よりも 正二は、この恋が叶うことはないと思った 「できるだけ力になるから まぁ、気が変わったら 頼むよ」 そんなことを言う ミキも笑いかえす 正二はそれから余計 仕事に没頭して 自…
「じゃ、ちょっと、恵子と喋ってもらおうかな」また、次の日に恵子ちゃんが来ると言うと母は大喜びで村長の美しい嫁など自分一人の時には絶対来ない来るのも嬉しいし「じゃ、明日もまた買い物に行っとくよ何かお茶請けに出すかい?この間私が作った漬物があ…
正二は不思議そうな顔で ミキを見た ミキは正二が言いたいことがわかった 「そうだね 大多数に憧れるのって なんかダサいね その点、マネージャーはすごいなと思うよ そんな瑣末なことにとらわれることなく 自分の才能を伸ばせる道に突き進んで 今や莫大な財…
大したことはなさそうな中学だったいや、この辺りから入ればお嬢様だろうが.......その、出身者という女優もそんなに有名ではないしかし、東京の私立に行く子だってそう、有名なところに行く子ばかりではない恵子ちゃんの虚栄心だろうか?いや、虚栄心だって…
じいさんは普通なら眠りこけている時間に 学校にやってきて場所取りをしてくれた 江さんは料理は下手くそで 弁当なんか作ったこともないくせに わけのわからないオニギリを 持ってきてくれて それを心配した他のお姉さんたちが デパートで豪勢な弁当を買って…
東京の都内で友人に悩みを相談されたのならばその子の塾での成績を聞いた上でそこはやめといた方がいいんじゃない?そう、言ったと思う芸能人が通うというだけでまぁ、少しあれな感じだからだしかし、それよりも合格してからのことだ「あ、合格したら寮があ…
正二は 「そうだよなぁ」 と呟く、その様子を見てミキの方が 「正二さんは今まで学校には通ったことは あるんでしょう? さすがに中学の時は諦めていたけれど 小学校の低学年の頃とか よその家が運動会で普通の優しそうな 両親に囲まれているのを見て 羨まし…
自分の子供たちには必要不可欠なものだったご近所の子供はみんなそんな風にお受験をするから、子供も当然だと思っていたしまず、夫がそうだった夫自身が幼稚園の頃から受験をして入る私立の小学校は当たり前の世界の人だしない選択なんかどこにもないのだ「…
ミキは目を丸くして聞いていたが 笑い出してしまった いや、いるよ! ミキのお客の中で同じことを言う男 結構いる そして、その中の3割は体の関係は 求めないと言う男いるよ! でもさすがにほとんどが40以上 40代は珍しい方で、まぁ、60に近い 50代とか、が…
母を見ていると、本当にそう思う学歴などなくても関係ないのだいや、学歴どころじゃない頭は小学校三年生でも生きていけるのだネコだってそうだろうネコは祖父と父が財産をつか果たし大学には上がらなかったそれでも、今は立派にやっている村では誰も文句を…
俺と結婚しよう 祥子ちゃん、いや、ミキちゃんは16だろ? 俺は17、後見人はじいさんや江さんがやってくれるし、ここにいる誰もが賛成してくれるさ あ、別に結婚するのは紙の上だけ 俺は手を出さない ミキちゃんは今から女子高生って 奴になればいい 俺が金は…
「恵子は俺と一緒になる前は航空会社に勤めていてさ友人にキャビンアテンダントが多いんだよそいつらってさ、いい奥様になってて都会のやつらだろ?子供も小学校受験だのなんだか教育熱心なんだよ小学校受験はさすがに考えなかったみたいだけど中学受験はや…
「それで?」「ああ、ありがとう。あ〜ちゃんも大変だねでも、うちなんか、なまじ真面だから嫁さんがうんざりしてるよあ〜ちゃんちのおばちゃんくらいが楽しくていいよ」そうかもしれないが主人の母があまりに立派だったからどうしても落ち込んでしまうのだ…
正二はミキのそんな気持ちも全て わかっていた だから完全な片思いなのだから できるだけ離れていようと思っていたし 話しかけないようにしていたのだが こうしてそばにいれば意識もするし 心が苦しくもなる ミキの望みもなんとなくわかる きっと、普通の家…
私は母に買い物に行くように言った母は何よりも買い物が好きだ計算間違いはしない小学校三年生の算数の力があれば人は一生、お金の計算を間違わずに行きていけるのだ母はチラシが何よりも好きで本は一生に一冊も読んだことはないがチラシは何よりも楽しそう…
ミキはそういう風に 思われているであろうことが 嫌だった こんな仕事でいくら評価されたって 所詮は風俗嬢でしかないし 感心してくれる正二も 風俗嬢の息子で父親は誰かもわからないし ここで育ったのだという もちろん、ミキだって 正二の能力も評価してい…
しばらく会うことのなかったネコが珍しく家にやって来た喫茶店でしか会っていなかったから母は村長さんが来たと慌てて冷蔵庫の中を探って出せるものを全て出した私が見れば箸を何度も舐めながら盛り付けている出すのはやめなとも言えない「やぁ、久しぶりに…
そして、そんな彼女の仕事ぶりに 驚かされたのだ それは純白な清潔さに清純さを合わせ 江さんのようにベテランの手際の良さ そして、男扱いができた ミキの売り上げと人気だけ見れば 相当な風俗嬢だと人は思うだろうが この仕事を離れれば 全く違う彼女がい…
居心地の悪い、それでいてああ、私はこの村の出身者に間違い無いとそう、確信するもちろん、私が警察に言ったっていいのにこの村で80年以上、少し軽蔑されながらもあの人はちょっと緩いから力になって上げなければそういう風な立ち位置で暮らして来た母は十…
もちろん、十代の子を 特に中学を出たばかりの子 いや、まだ、中学に通っているような そんな子たちを雇うのは よくないに決まっているが 正二のところで面倒見なければ もっと、悲惨なことになる どの子も大概、親がどうしようもなくて そして、本人もどう…
友くんもありがたそうに「あ〜ちゃんが骨を折ってくれたんだって俺も本当にありがたいようちの嫁さんなんか朋ちゃんが戻って来てどんなに喜んでるか朋ちゃんが戻って来なければうちのがおばちゃんたちの世話をしなきゃなんないからね」まぁ、そんな事情が色…
子供達ならば何回か言えば理解してそして、ちゃんとクリアして行く私は発達障害のことを全くわかっていなかった点と点、それは線になることはなくもし、わからせようと思ったら恫喝が手っ取り早いまぁ、だいたい慣れて来て一生懸命に相手をするんじゃなく機…
母は小学校三年生くらいの知能であるのはわかっているので私は子供たちのその頃と同じように茶碗を洗うにしても何故洗わなければならないのかそのためには、どんな洗剤の使い方をしてしっかり拭き上げなければいけないそれを何もわからない子供に話すように…
そして、誰もが正二を応援していた ミキはできるだけ普通にしている 「ミキちゃん、凄いな 今月の指名数!さすがに俺にも 想像がつかなかったよ」 「そうですね。 今月はきつかった」 「ミキちゃんだけダントツなんだから 時給にちょっと、色でもつけるよ」 …
ミキは正二が嫌いだった その若さでこの世界の全てを知り この風俗という世界をしっかり理解して 店をやっている 儲けも半端ではなく、割り切った仕事 そこに相当な頭の良さは感じたけれど 尊敬には値しない気がしていた でも、ミキは正二が自分のことを気に…
私は母の全てを受け入れようと今回帰って来てからはなんにでも、機嫌よく相槌を打つことにした前に帰った時に1日かけて、茶碗の洗い方を真剣に話したり味噌汁の作り方魚の焼き方そんな料理の基礎のようなことを真剣に話したのだが今度家に帰って来てまったく…