発達障害の母

「それで?」


「ああ、ありがとう。

あ〜ちゃんも大変だね

でも、うちなんか、なまじ真面だから

嫁さんがうんざりしてるよ

あ〜ちゃんちのおばちゃんくらいが

楽しくていいよ」


そうかもしれないが

主人の母があまりに立派だったから

どうしても落ち込んでしまうのだ


「うん。ま、それはいいとして何?」


「うちの娘のことなんだ」


「ああ、今はまだ小四なんでしょう?

奥さんに似ていて可愛いって評判じゃない

私も村のスーパーで見かけたけど

恵子ちゃんの小学校時代そのものだね」


「ありがとう

それで、恵子はね樹奈、樹木の樹に奈良の奈

樹奈って言うんだけど

そろそろ、学校を考えたいって

言い出しているんだ」