悪魔が来りて・・・

村の人たちは

それにしては私は性格もいいし、頭もいいし

ひねくれてないし、綺麗な子だと言ってくれる

早苗さんや祖父は、世界で一番大事にしなければならない子だと

思ってくれて、父と母は

私にどうやって接していいかわかってはいないが

お金で済むのならばたっぷりとくれようとしている

それはそれで嬉しい

祖父が生前、私に言うには

数ある子供や孫の中で、私が一番祖父に似ていて

くだらない感情とか義理や人情に振り回されない

そう言って、褒めてくれていた

祖父はそれで、成功した人なのだ

早苗さんも貰えるものは何でも貰っておけばいい

お金ほどありがたい物はない

そう、教えてくれた

そんな中で、ただ一人

このことを気に病み、私を疎み

息子と娘なのに帰ってきたのを

本当に迷惑そうにしているのが祖母だ