馬の耳

健介は話ながら

これは沙耶が受け入れるかどうか

多分、無理ではあるだろうが

 

「その、お祖父ちゃんから塾代とか

私立に行くお金をもらえるんだったら

インターナショナルスクールに行ったらどうかな?

沙理、英語はまだ喋れないんだろう?」

 

「私、英語教室に行きたいっていったんだけど

お受験には関係ないから、小学校に上がってからって

言われたの、何?その学校?」

 

そう言うと、パッドを持ってきてすぐに検索を始めた

沙理は大人、特に沙耶レベルの大人が説明してくれることに

イライラするようだ

検索して読んだほうが早い

健介は苦笑いする

沙耶はスマホの検索機能なんか、まず使わない