風邪をこじらせて

若いころ、父が全部、何とかしてくれて

何もなかったような人生に戻してくれたことを

感謝していたが

私はそれが、私の背負った罪だと

それからはどんなことでも文句を言わずに

あの時の報いだと思って、人生を受け入れた

それでも、雅人がいる間は、子育ても楽しかったし

ママ友もたくさんできた

私はそれまで、高校、大学と友人は作らなかった

中学の時のことに怯えていたのだ

でも、雅人の話だけで済むママ友は

とても楽しかった

雅人は頭はいまいちだが、運動が出来て

イケメンで優しい子だったから

誰に対しても誇らしかった

 

その雅人が日本の大学は全落ちで

アメリカの大学に行くことに決まったときは寂しかった

でも、一人っ子で私がべったりついていた生活も

この辺りでお終いにしなければと、踏ん切りはついたし

楽しくやっているようだ