逃亡

私にはそれなりの財産がある

田舎の土地も数か所あって、二束三文の土地がほとんどだったけれど

かなり村から離れた場所にあった土地は

大型の工場が立つって言うので

かなり高く売れた

そして、昔から株を少しづつやっている

こうして引っ越せば、それなりのお金はかかるが

私にこれ以上お金を使いたいことなど何もない

 

「世間で言えば、まだ。高校生じゃないか!

ショウ、学校に行こう!」

 

ショウはビックリしたように私を見た

 

『先生もそう言ったんだ

学校に行くことが決していいことだと思わないし

ショウはそれ以上のことが身についているけれど

今の世の中、学校を出ているって、大事なことなのよ

私とこのまま一緒に生活していくのならば

勉強は私が教えられるから、高校受験を目指してみたらどうかしら』

 

なんて言ってくれたんだ

でも、別れちゃったし、自分が生活していくのに

せいいっぱいだよ」