おばさんであること

大輔は美也のその言葉にショックを受けたようだ

そして、かなり黙っていたが

 

「そうだね、そのとおりだよ

僕は全く公正な目で人を見ようとして

反対に彼らを排除していたんだね

悪口と真実は違うって、本当にその通りだよ

最近、母さんと、こんな風に話すことがなかったから

僕は人間が狭くなっていたんだね」

 

全く優等生の答えだ

少し苦笑いしながら、こんな風に素直に美也の言葉を受け入れるところも

今や、親として喜ぶよりも心配になる

 

「よかった、わかってもらえて

妹のこともあなたが気にすることはないのよ

だいたい、彼女には勉強はあっていないし

中学受験をすることが正義ではないからね

彼女の中でしっかり自分の考えを持って

やっていく気持ちが芽生えたのだから

あなたがスミカちゃんを連れて来てくれたおかげよ」

 

大輔は真っ赤になりながら

 

「もう、大丈夫!

スミカにとって、僕は遊びだったんだよ」

 

美也は迷ったが、スミカの話をした