おばさんになること

母親に自分の恋愛相談をする高校生男子

美也はやはり、大輔は純粋すぎて

育てるのに失敗したんじゃないか?

そう感じてしまった

 

「母さん、僕は彼女のこと

どう忘れればいいかわからないんだ

いい子だったでしょう?

僕のこと好きだって言ってたし・・・

連絡が出来ないってどういうこと?」

 

今までは純粋で真っすぐな大輔のことを

自慢に思っていた

勉強だって高い目標を置いて頑張っているし

でも、美也はイラついた

しかし、そんなことはおくびにも出さずに

 

「スミカさんがあなたに会いたいのならば

この家を知っているんだから

会いに来れるでしょう?

あなた、振られただけよ

もう、あきらめなさい」

 

大輔は体の関係があったことで

彼女が自分を本気で想っていると信じているのだ

しかし、世の中の女の中には好きでなくても

軽く男に抱かれる女もいるのだ

美也はそんな女を否定しないし

スミカの気持ちはよくわかった