おばさんであること

「私が、今、なんで食べているか

知ってるんでしょう?」

 

スミカは美也を見てから、満里奈を見た

もちろん、美也がそれを話しただろう

しかし、こんな自分を引き取るなんて

もしかして、美也は話していないのだろうか?

美也は大輔に似て、いい人だから

スミカはそう思ったが

 

「わかってるわよ

でも、他の仕事に就けないから、しかたなくでしょう?」

 

スミカは頷いた

もちろん、お金があるならば絶対しないことだ

大輔のことは本当に友人の敵討ちだった

 

「じゃ、問題ないわ

最初は私のうちに住んで!

荷物はそれだけ?

私は一人暮らし、夫はいるけど

今はアメリカに勤務していて、ほとんど帰って来ない

まずは買い物をしましょう

下着、そして、洋服もね!

あなたのセンスが私の好み通りでなくても

遠慮なく言ってほしいの

お互いが歩み寄って、センスのある売れる服を

セレクトして行きましょう」

 

スミカは初めて心からの笑顔になって

頭を下げた

美也はあまりのトントン拍子にちょっと、心配になったが

満里奈が引き受けると言ってるのだ

信じるほかはない

両方を・・・・・