2018-05-17 発達障害の母 「母は亡くなりました」 僕はこれだけは知らせないと そう思っていたことを口にした もしかしたら、母を恨んでいるかもしれない いや、全く忘れていて興味もないかもしれない 不安だらけだったけれど 修二さんは黙って頷いた そして、人は瞳だけでこんなに悲しみを表現できるのだ そう、深く心に刺さるまなざしで僕を見つめた 言葉で表現する人ではないのが良く分かった なんだかそこから通じてくる気持ちは 僕が常識で考えていたものとは まったく違うほど澄んだものだった