発達障害の母

おばあちゃんはいかにも田舎のおばあちゃんが

作った煮物とかいなり寿司とかを

庭にある南天の葉っぱとともに美しく出して

手作り感を装うが

実はしっかり課化学調味料を使った煮ものだとか

アゲはいなり寿司用に売っているものだとかで作って

全部私の手作りよ!みたいに自慢そうに出してくる

僕らはそんなおおばあちゃんをお茶目だと思ったが

母は許せなかったようだ

修二さんの出してくれた食べ物は

ジャンクなものが好きな僕には優しい味過ぎたが

土から作っていく野菜のコクのある味とか

丁寧にだしを取ってある、深みのある味わいには

心が和まされた