みぃの誤算

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あの頃の環境を憎悪していたミキが
あの環境全部肯定して、莫大な富を築いたみぃ
自分の半生は常識にとらわれたバカばかしいものだったが
みぃや速水のようにまるで
すべてを心のままに受け入れて、楽しく生きていく
そんな風に生きていけない自分は
心からバカだと思った

みぃにお礼を言いに行くと
みぃは社長室の大きなデスクに座って
悲しそうにしていた

「どうしたの?
みぃにとって、今は最高なんじゃないの?
仕事もうまくいってるし、海外のほうは
ショウがすべてやってくれているんでしょう?
タケオさんだってショウとはずいぶん気が合うようだったし」

みぃはよく聞いてくれたと
姉を捕まえて一気にしゃべり始めた