2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 その先

風香は18歳と言う美しいまま人生を終えてしまったけれど彼と出会ったことで彼の中で生きているんだと実感して帰って行った帰ってみると部屋に電気がついているここの鍵は息子の家にスペアがあるだけだまた、孫が来ているのかとさっきお土産にもらったしめ鯖…

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それはよく知っているあの田舎で、すごい美青年だと思ったもの「それで、ここの1人娘に見込まれてね僕が生まれたのも東北だけどあなたや風香が生まれた、あんな場所だった僕が持っていたのは、顔だけでね才能も金も何もなかったけどこの顔で、一気にここの主…

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「大学は、まぁ、孝之さんと同じで頭がいいんでしょうけど不倫する女なんて、まったくクズです服はブランドものばかりしょっ中、高級スーパーに通ってるしきっと、お金は孝之さんが出してるんですわ」私は聞きながら「で?それは私に話す問題じゃなくてあな…

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「大学は、まぁ、孝之さんと同じで頭がいいんでしょうけど不倫する女なんて、まったくクズです服はブランドものばかりしょっ中、高級スーパーに通ってるしきっと、お金は孝之さんが出してるんですわ」私は聞きながら「で?それは私に話す問題じゃなくてあな…

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こればっかりは私にもどうしようもない「え?それだけですか?トミーだっているんですよ」「さて、私にはそういう事に口を挟むことはできないしトミーはあなたが考えているよりはずっと、大人だよ」嫁は聞いているのか聞いていないのか相手のことを話はじめ…

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「お母様!こんなに遅くまでどちらにいらしたんですか?」嫁の剣幕はすごい私はしめ鯖の包みを出して「H料亭に行ってたんだよ食べるかい?」すると、嫁はびっくりしたように「あの予約が取れないので有名な?これが、あのお店のお土産?」少しの間、鯖鮨に心…

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「お母様!こんなに遅くまでどちらにいらしたんですか?」嫁の剣幕はすごい私はしめ鯖の包みを出して「H料亭に行ってたんだよ食べるかい?」すると、嫁はびっくりしたように「あの予約が取れないので有名な?これが、あのお店のお土産?」少しの間、鯖鮨に心…

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風香は18歳と言う美しいまま人生を終えてしまったけれど彼と出会ったことで彼の中で生きているんだと実感して帰って行った帰ってみると部屋に電気がついているここの鍵は息子の家にスペアがあるだけだまた、孫が来ているのかとさっきお土産にもらったしめ鯖…

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普通に聞いたら若い頃は自分の野望のために金持ちの娘と結婚し本当に愛した風香を捨て自殺に追いやりある程度成功して余裕ができたら妻と別れて、好きなことをしようそう聞こえることだったでも、私はきっと、風香はそれを望んだそう思うし奥さんも納得する…

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「妻にはあの頃のような情熱が僕に対してなくなっている今こそ、別れる時だと決意しかねているところであなたがやってきて風香の話を聞きたいと言う僕はまだ、心の奥底に風香と一緒になりたいそんな気持ちを持っているんだ学校も辞めて、もう一度彼女と語っ…

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「結婚して、欲しいものをすべて手に入れたときに、出会ったのが風香だったんだそれは若気の至りだとか単なる不倫だとかそんなものじゃなかった本気で彼女にのめり込み僕は彼女の部屋に入り浸りだった妻とは分かれてもいいと思っていたでも、風香は黙って死…

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それはよく知っているあの田舎で、すごい美青年だと思ったもの「それで、ここの1人娘に見込まれてね僕が生まれたのも東北だけどあなたや風香が生まれた、あんな場所だった僕が持っていたのは、顔だけでね才能も金も何もなかったけどこの顔で、一気にここの主…

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「でも、彼女と別れる決心がつかなくてねそんな時に、あなたがやってきたんだあの、風香との素晴らしい日々感情のままに行動する風香のどんなに魅力的だったことか」私が話を促すこともないまま彼は当時のことを全て話してくれた「僕はこう見えても、若い頃…

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「僕はね、今、人生をやり直したい!そんな風に悩んでいたんだ実はこの店は女房の実家でさっきの女将が女房なんだ」ああ、それで、直ぐに予約が取れたのか「今まで上ばかり見つめてこんなことで自分のやりたいことはできたつもりだったけれど随分、本当の道…

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「僕はね、今、人生をやり直したい!そんな風に悩んでいたんだ実はこの店は女房の実家でさっきの女将が女房なんだ」ああ、それで、直ぐに予約が取れたのか「今まで上ばかり見つめてこんなことで自分のやりたいことはできたつもりだったけれど随分、本当の道…

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そんなことを思いながら待っていると橋本が入ってきた昼間とは全く、違うすると、ここの女将もすぐ後から来て「主人がお世話になっています何か、お口に合わないものがありましたら遠慮なく言って下さいね今日は和歌山から立派な鯛、そして北海道からも今朝…

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ネットで調べてみると予約が取れなくて有名なところだったすごい人なんだろう数々の有名なデザイナーを輩出しているそこの副校長ネット情報では校長は先代の孫か何かで実際に学校を動かしているのは彼らしいすぐに、私を恐喝屋のように考えたのも仕方のない…

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「あ、覚えてくれてたんですね私は別にあなたに対してどうこう言うつもりもするつもりもありませんあの時は私にはなんのことかわからないままでこうして、田舎から東京に出てきてあの時、風香に何があったのか知りたいだけですあ、もちろん、話したくなけれ…

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そこに立っていたのはまぁ、ロマンスグレーの素敵な初老の男性だったああ、そうだ、あの時のイケメンも今や、そういう歳なのかでも、あの時の繊細な面影は一つもなくこの世界で戦って来たのであろう厳しさが漂っていた「あの時、若気の至りで名刺なんぞ渡し…

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今、私はその専門学校の前にたった大きなビルだ昔はそんなに有名だった気はしないが最近はテレビコマーシャルも流しているここから、若手デザイナーをたくさん輩出しているようだ受付で橋本健介と聞いてみるもちろん、今はもう、いないかもしれないすると、…

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「私の友達の友達が風香と同じ専門学校に通っていてその講師には奥さんがいたのに風香と同棲していてなんだか修羅場があったらしいって で、兄さんが風香の兄さんと同級生でそっちの方から自殺だったらしいって聞いたのよなんだか凄まじくてびっくり」その話…

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私は驚いて聞き返した「え?どう言うこと?」「やっぱりねぇ花ってこう言う噂は聞くネットもないしあえて聞かないようにしてるもんねでも、高校の時、仲が良かったの花だったから、もしかしたら知ってるかなって思ったの。本当に噂だけの話なんだけど専門学…

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名詞の名前は『橋本健介』風香が通っていた専門学校の講師だっただから、どうするってわけにもいかないその名刺は誰にも言わないまま長らく取ってあったが、何処かに行ってしまったしかし、名前はよく覚えているそれから3年くらい経って東京の大学に通ってい…