2020-05-08 その先 「あ、覚えてくれてたんですね私は別にあなたに対してどうこう言うつもりもするつもりもありませんあの時は私にはなんのことかわからないままでこうして、田舎から東京に出てきてあの時、風香に何があったのか知りたいだけですあ、もちろん、話したくなければ全然、結構ですけどねだんだん歳をとってきて心残りなく死ぬことが目標になってきたものですから」橋本はしばらく考えると「明後日の夜よかったら、夕ご飯でも一緒に」そう言って、高い料亭の名前を言った