発達障害の母
「あ、それは.....」
村のことなら私もこの村出身だ
東京なら警察沙汰になるようなことも
昔から知ってるからとか
あの人はお金があるから
村で何かあった場合はなんとかしてくれる
なんて理由で事件にはならないこともある
そういうことを振り回すような
正義感なんか全く持っていない
「大丈夫!私は何を聞いても驚かないから」
そう言ったが、それでも話そうとしない
すると、マスターがコーヒーを置きながら
「あ、それは、言いづらいだろう
あとは僕が」
そう前置きすると
「一範の相手は若い女の子だけじゃないんだ
いや、若い女の子に一範が行くときは
よっぽど日照りになった時で
村の好き者のおばさんたちが
こぞって一範の若い体を貪ったんだ」
「え!」
「それも70過ぎたばあさんもね
一範は女ならなんでもいいんだから」
困ったような顔をする恵子ちゃん
最初、私はま、あそんな話くらいは
私にとってはまぁ、あるかもしれない
レベルのことだと考えたが
目を合わせようとしない恵子ちゃんを見て
ハッとした