2020-04-04 その先 澄子ちゃんはひどく落ち込んでいた「私、どうして母の言うことを聞いて生きていたのかし?」「それは、ほら、信之君が学生の頃調べたっていう、あれでしょう仕方ないわよみんな、親を選んで生まれてくることはできないからね」「それはそうだけど花ちゃんちは親に満足してたの?」うちのことなんか、考えたこともなかったうちの親は普通で、私も言うことを聞いていれば楽だったし田舎の村で勉強ができたことを心から喜んでくれて自慢にもしてくれていたから険悪になることもなかった