誘惑の花

「僕はいったいどうしたらいいんでしょう?」

 

京子は迷いながらも

 

「一緒に住みたいと願うのならば

私はもちろん、それに反対することはできませんし

スピカが思うようにしてあげたいんです

ですから、一度、会ってもらったらどうかと思うんですが」

 

彼は深く考え始めた

京子は今まで話した感じが、常識的で

頭もよさそうだし、もし、引き取りたいと言われ

スピカも行くと言えば、寂しいことになると

思いながら彼を見つめた

 

「一度会って・・・、もし、スピカが会ってくれるならですが

会いたいです」

 

京子はそうしようと、約束して家に帰った

スピカ小学校から帰る時間には間に合ったので

慌てて、いつも作っているおやつにするために

焼き芋を焼き始めた