誘惑の花

心配にはなったが、それ以上どうすることもできずに

ラインの交換をして、別れた

それから3か月

何の音さたもなかったが、あれからうまくやっているのか

私のような田舎が一緒なだけのおばさんに

相談するなんて、思ってもいないのかもしれない

京子はそんなことを考えながら過ごしていた

 

彼女がどんな運命を送るにしても

自分には関係ないことだと思い始めたころ

 

「今から、言ってもいい?」

 

そんなラインが入った

住所を教えると、1時間後にはスピカとやって来た

何日かスピカを見てくれと言う

私はとりあえず、頷いた

すると、りさ子は嬉しそうに

 

「良かった~助かる」

 

「ねえ、ご主人とは別れたの?」

 

すると、困ったような顔をする

俊哉が嘘をつくときと同じ顔

 

「うん。まあね。何もかもうまくいきそう」

 

そう言って、ミッキーの大きな顔が書かれている

大きなカバンを置いて、出て行った

スピカはここにきて、すぐに寝たのだが

その顔を見もしないで、嬉しそうに出て行った