発達障害の母

その時に、私は鮮やかに五、六歳の頃を思い出した

あの頃、私は年上の従弟

たしか、中学生くらいの男子に

体をよく触られたことがある

伯父の息子で本家の子供になる

今でいう幼女虐待じゃないだろうか

母はあの頃、それを分かっていて

従弟に私を差し出したんじゃないだろうか

あの頃、母は近くの父の親族からバカにされていたし

自分を認めさせるために、私を使ったんじゃないだろうか

その従弟は何かと母をかばっていた気がする