発達障害の母
これが偏見なのもすべての発達障害、知的障害のある人に
当てはまるわけじゃない
ただ、母は自分以外の、
いや、自分がそういう種類の人間であることに気が付いていないが
自分以外のそういう種類の人を嫌い馬鹿にする
それなのにその、一範を相手にするってどういうこと?
いや、相手にしてもらうってどういうこと?
家に帰りつく前に私は自分の心を落ち着けないと
到底、母に会うことはできないと思った
子供の頃好きだった千枚田の丘
今頃はだれも農作業はしていない
すごい太陽が照り付けて、立っていてもめまいがしそうだ
小学校に上がる前の私は母は嫌いだったけれど
母のことで悩むことはなかった
ここに来るのは、ひたすら誰にも邪魔されずに
独り言を言いたい時だった
独り言はただ、自分が知っている限りの夢とか
絵本で覚えたばかりの言葉
それを心置きなく口に出すことが楽しかった