発達障害の母

父は田舎の公務員で出世もしなかったがバカではなかった

父っ子である私は小さなころから

父からいろいろな話を聞いていた

それは今思い出しても理屈の通った、感情的など

薬にしたくてもない、楽しく興味深い話だった

母は父を派手好きで男らしい人

そう子供たちに話していて、弟はそう信じていたようだ

でもそういう人ではなかった

派手に人の口に上るなんか絶対に好きではない人で

それは母の希望、母が父の本質になんてまるで興味がなく

ただ、自分のこうあるべきという愛を押し付けていただけだ

恐ろしいことだ

母と父は皆からは恋愛結婚だと思われ

母がそれを吹聴して回ることで成り立っている

父は結婚して半年もたたないうちに

母が普通でないことに気が付いたようだ