発達障害の母
私が母の親ならば
思い切り褒めたであろう
低い知能を追視して、できるだけ同い年の人間と違わないような
生活をすることに神経のすべてを使い
コメの水加減すら、毎日同じもので同じ量を測れば
同じように美味しいものができると言うことにさえ気が付かない
そんな頭で子供を育てる
洗濯、掃除、
その頃、うちでは牛も飼っていた
その世話をし、とにかく何とか自慢できるような生活をする
その、人に自慢できる生活をすると言うことが
頭のすべてを占めているようだった
でも、冷静に見ればそれをうまく成し遂げていたように思う
村で唯一の公務員の父の妻であり
嫁に来た時には祖父から新しい家も建ててもらっていた
祖父は生活に困らないように狭いながらも田んぼ、畑、そして牛
そんな至れり尽くせりの新婚生活を始めたのだ