発達障害の母

「ううん。

私にはよくわかるわ

私はあの母だから

子育てとかじゃなく、とにかく

他の人と同じようにしなきゃ

言われた通りにやらなきゃ

そんな風に物心着くまで育てられて

自分でトイレが完璧にできるようにいなると

母は自分の生活が精一杯で

これは比喩じゃなくって

掃除とか洗濯とか料理が

毎日同じ状態で完成されて

そこから、多くの主婦は自分なりのやり方や

工夫、手抜きをしていくんだけど

母は成長ってできない人だから

未だに炊飯器でご飯を炊くのにも

毎日、ばらつきがあるのよ

メモリとかグラムの概念がわからないのね

だから、子供のことにまで

頭は回らなかったのよ

仕方のないことだったんだけどね」