速水の悩み

その好きな大学の先輩に対して
タケオを当て馬に使ったのかもしれないと気が付いた
タケオとは何でもないが、デートはしているのよ
もたもたしていると私は彼と付き合っちゃうわよ!
みたいなことかもしれない

その店でタケオと好きな大学の先輩を遭遇させた後
もう、タケオの誘いには来なくなった
ただ、ラインで

『おかげさまで、先輩と付き合うことになりました』

ありがとうのスタンプとともにそんな分が送られてきた
それはタケオをずたずたにした
自分という人間と沙羅の好きだった大学の人間を
どうしても比べて見る
もちろん、そんなことは何の意味もないことだ
でも振られたタケオとしてはそうでもしないと納得できない