発達障害の母

「あの頃、おれ、ちっとも楽しくなかったんだ

俺んちって継母だっただろう?

オヤジといちゃいちゃするか人の悪口ばっかり

俺、小学校の頃は世の中すべてに反抗してたからな

あの頃、知ってはいたんだ

俺は継母で苦労してたけどお前だって苦労してたこと

それなのにあ~ちゃんは

あ、あ~ちゃんて呼んでもいいだろう?

小学校の頃、そう呼びたかったのに呼べなかったんだ」

 

「あ、もちろん。

私は直接は言ったことなかったけど

ケロ!って思ってたよ」

 

「ありがとう

そう、、それなのにあ~ちゃんは母親のことなんか

気にしてないふりで勉強ばっかしていて癪だったんだ!

俺なんか勉強しないこと、友達作らないことが

継母に対しての反抗だったんだ」

 

すると友くんが

 

「そうだよ、ケロのやつ

本当は一番運動神経もよかったし

足も速かったのに、小学校の代表を選ぶテストの時

いっつもふざけて、俺が出てたんだよね

代表を譲られる俺の身にもなってよ!」