発達障害の母

店に行ってみると友くんとネコもいた

すると、その横にいたキンキラのおっさんが

 

「わ~、おばさんになったなぁ~!

小学校の頃、俺が一番、嫌いだった女!」

 

すぐにケロとわかった

その、昔と全く変わらない毒舌に

ちょっと、ひるんだ

 

「ほら、全く変わってないだろう?

この毒舌!

こいつ、誰に会いたい?って聞いたら

絶対、あ~ちゃんって言うんだ」

 

私は思ってもいなかったから、何とも言えない

だって、小学校六年間の間、喋ったのはあの時、1回だったと思う

それも自分は答えなかった記憶がある

だから、会話を交わした記憶はないのだ

 

「え?どうして?」

 

久しぶりのあいさつも何もない

 

「謝りたかったから」

 

ケロはいきなり、さっきの毒舌は忘れたように

頭を下げた