小百合の幸せ

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「なんだか、私にはわからないけれど
あの人幸せそうだったわ
それに、やたらと褒めるのよ
前からお姑さんとはうまくいってなかったし
のびのびと楽しいんでしょうね
私だったら離婚なんかされたら
生きていけないわ」

章子は笑いながら
母が父を愛していて生きていけない!ではないのは
よくわかっていたけれど
それが見栄や世間体、自分が信じた主婦の道ならば
それはそれで、愛かもしれない

「一穂はね~やっぱりお母さんに似てるのよ
最近付き合ってる彼氏に内緒で、別の彼と遊んだり
お母さんなら際限なく遊ぶお金もらえるから
仲良くしてるけれど
裏では悪口言いまくり!
それにお兄ちゃんたちはまだ、許してないみたいよ」

「そう、それが筋よね
でも、あなたのことうらやましそうにしてたわ
雅紀君のこともよく知っていたわ」

「まあね、雅紀は顔とスタイルは抜群だから
一穂には自慢しちゃったんだ
それに一穂、もしかしたら上に上がれないかもしれないの」