嫉妬

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優実は小夜の腕を取ると
まっすぐにみぃと祐介ののところに来た
みぃはその時に、すぐに気が付いた
この二人の女、祐介を狙っている
特に髪の長いほう

髪が長い優実は
おばさんにはこんなに美しいまっすぐな髪は
無理だろうと言うように
髪の毛を手で捌くと
祐介だけを見つめた

遠目で見ると、みぃは美しいし
ワンピースは優実の着ている
もちろん、優実だってブランド物の素晴らしいものを着ているのだが
優実のワンピースの数倍の値段のものだとわかる
しかし、そばに寄れば皺もあれば、肌だって年取っている
この、女は中卒だ!
そう見て取ると
祐介だけを見て

「素敵な方ね
お姉さまと御一緒なのかしら?」

小夜ははらはらしてみてられない
失礼にもほどがある
さっき、夫婦だと話したのに
優実は本当に、昔からこうだ

祐介はあわてて

「あ、妻です」

そう言ってあたふたした
その時に、祐介はこの手の女が初めてだと気が付き
これは、持ってかれるかもしれない
みぃはそう感じた