嫉妬

そんな中で、その話を聞いていた優実

祐介の顔やスタイルに目を奪われ

その学歴に目がくらみ

そんな素敵な人がなぜ、あの結婚相手？

みぃがどんなに素敵だと言ったって、おばさんには違いない

社長って言ったって、今、優実が勤めている大企業ではない

優実はそう考えると、二人に近づいて行った

一緒にここに来た小夜を捕まえて

「私、彼を落として見せるわ！」

小夜は小学校から慶応の幼稚舎で一緒に育ってきた仲で

今は医者をしている

「ちょっと、辞めなさいよ！

結婚してるのよ

それに、あの社長、怖そうよ

そう言う、中卒で成り上がった人って

何されるかわかんないし」

「小夜は優しい猛がいるから、そんなこと言ってられるのよ

あんなにスペックの高い男子を、

おばさんが独り占めしていいはずはないわ

とにかく、一緒に話のきっかけをつかみたいの

名刺交換くらいはしておきたいわ」

小夜は優実が先月フラれたばかりなのを思い出した