嫉妬

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結婚する前にバカほど考えたことだった
年下のイケメン、どこにでも転がっている話
みぃはその覚悟はできていた
ここ数年はよかった
祐介は本気でみぃに恋していたから
二人はどんなに離れていようが
何日、連絡が途切れようが
祐介のほうが慌てて、飛んできたり
焦っていたのだ

みぃは世の中の基準で言えば、かなりいい女だから
祐介は特にみぃよりも年上の女に目がない男が
回りにいた時など、ぴったりくっついたりして
みぃを喜ばせたものだ

その祐介の新しい恋は
みぃがたぶん本人よりも先に気が付いた

二人で会社のレセプションパーティー
ちょっとしたクラブで飲んでいる時
その二人のたたずまい、そして、多分俳優並みの
祐介の見た目

「あそこのカップルの男性のほうって
俳優のNそっくりだよね~
もしかして、本当にN?」

「あら、知らないの?
あの女の人は中卒、それも、中学にはほとんど行ってないって
噂のやり手、戸田社長よ
名前も変な名前でね『みぃ』だって
ヤンキーだったんじゃないの」