嫉妬

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いつでも幸せそうなみぃ
ちょっと、様子が変だな
康太おじさんが別居を始めた経緯はわかっていた
あれは仕方がないことだと思う
小百合さんには小百合さんの理想の子育てがあり
康太おじさんや章子の気持ちは理解できないだろう
雅紀君とのことは
将来、章子を不幸にするのかもしれない

みぃさんと幾つ違っていただろう?
タケオは少し笑いながら

「いいやつだし、真面目だし、仕事もできるし
でも、恋をしちゃったんだな」

「え?祐介さんが?みぃおばさん以外の人に?」

「あたりまえだろう?
僕らならば、相手が恋をしている間は
何も言わずにじっとして待っている
体の関係、待っていれば収まる恋
そう言うものは時間が解決してくれる
口には出さないが、そういうことは常識として知っている
みぃさんだって、わかっている
でも、彼はその教育は受けちゃいなかったからね」

「そう。みぃさん可哀そう
仕方のないことだけど、祐介さん、小百合さんと似たタイプなのかしら」

「小百合さんっておじさんのところの奥さん?
何かあったの?」

速水は章子のことや、その彼氏のこと
そして、今は別居していることを話した

「雅紀君ってすごいイケメンで、身長の高いやつだろう?
まだ未成年だったのか~素晴らしい仕事をする奴だよ」