マニュアル

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速水は自分の幸せを思った
ミキが母親であったからこそ
今の人生がある
みぃがいたからこそ、タケオにも会えたのだ

雅紀もみぃの会社でうまくやってほしい
そして、章子が教員になって
雅紀を養えばいいのだ

ところがみぃが遊びに来た時に
意外なことを聞いた

「章子ちゃんの彼氏、なんか完璧なのよ
あの容姿を使わせてもらえないのはつらいけどね~」

「え?どうして?どこかのモデル事務所に頼むよりか
よほどイケメンでしょう
背も高いし、スタイル良いし」

「うん。でも、彼の両親がそれは嫌だって」

「あら、どうして?」

「今は両親か私の監視の目が届いているから
あの、警察沙汰になったときのように
悪い仲間に声をかけられない
雅紀君、誰にでもついて行っちゃうし
善悪の判断があいまいだから
うちの会社で掃除だけやらせてほしいって」