理想の父

イメージ 1

「お姉ちゃんは優しくて
お兄ちゃんは賢くて、
なんの文句もなかったよ
小学校からはお母さんに連れられて
今の世間で言われるところのネグレクトみたいなことだけど
お母さんの男たちはだいたい、陽気でバカだったから
楽しかったんだよ
勉強は正二さんが嫌ほど教えてくれたからね
小学校に通って、みんな同じが大事なんて価値観
私には全くなかったから良かったのかもね」

康太は頷いた

「親父のこと、もっと、知りたいから
そのじいちゃんの友達のとこ行ってみるよ」

みぃは嬉しそうに

「じゃ、このお菓子持って行ってよ
あのじいちゃん、まだ元気だといいな~
すっごく面白かったんだよ~
あの頃から歯がなくって、ふがふが言ってたけどね」

康太はみぃにものすごい量のお菓子や
総菜を持たされた