暇な奴ら

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両親が普通の仕事ではなかったこと
星人はわかっていた
でも、それがどうのとは思わない
それは速水の父の血かもしれない
速水の父はミキを愛することだけが人生で
その人生そのものが文学だった人だ

「星人は心の底からグローバルな子じゃない?
だからこそ、今、楽しくやっているんでしょう
うちの家族にはそんな脅しにつけいるような
普通の感覚はないから」

すると、タケオはホッとした様に

「母親の影響かな
いまだに常識に縛られているなんか
笑っちゃうな」

速水もそう思う
自分は姉のミキが欲しくてたまらなかった
普通である家族は作れなかったが
今は本当に素敵な家族だと思う