秋風

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大木はこれは絶好のチャンスだと思った
ショウさんに認められれば
海外勤務も夢ではない

みぃについてランチに行ってみると
そこは、親族だけの集まりだった
いつもみぃの周りにいる、昔ながらの面子は誰もいない
息子のショウ、妹の速水とその夫のタケオ

こんな親族のみの集まりに誘われたってことは
秘書として把握しとけってことなのか
それとも、もしかしたら、ここで何か重要な任務を
仰せつかるのだろうか?

そう考えながら、このビストロでひたすら
みぃたちのご機嫌をうかがう

すると、速水が

「大木さん、そんなに気を使わなくていいのよ
もっと、何かやりたい仕事があるのならば
今、遠慮なく言えばいいわ
私たちはあなたを応援したいと思ってる」

え?それは嬉しいことだが、何故なんだ?