小さな願い

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保奈美は驚いたようにミキを見た
みぃがまっすぐ保奈美を見ながら

「何が気に入らないの?
理子ちゃん、いい子じゃない」

この二人が知り合って間もないことや
理子の彼氏の親と叔母だとか
そんなことはすべて忘れて保奈美は叫んだ
本当言うと、子供のころに誰かにこう聞いてほしかったのかもしれない

「全部よ!全部気に入らない!
私は連れ子!パパにはいつも疎まれていて
私のせいで肩身の狭い思いをしなければならなかったママは
私を心底嫌ってる
理子は二人のすべての愛を独り占めしているのよ
だから、理子がいなくなればいいと
理子が生まれてからずっと思っていた
そんなことだけ考えて毎日を送って来たのよ
刺されて、本望だわ!
これで、理子の将来はもう、おしまいですものね」