不思議なことを数えれば

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「私ね、お姉ちゃんにずっと言えないことがあったの」

ミキは驚いたようみぃを見た
みぃは少し言いにくそうに

「お姉ちゃんはずっと、お母さんを憎んでいたでしょう?」

ミキは考える間もなく頷いた
今もそうかもしれない
あの母親を思い出すのも嫌だった

「私は大好きだったの
小学校で勉強なんか大嫌いだったし
お母さんといれば、毎日が楽しかった
お姉ちゃんや世間は私がお母さんに強いられて
体を売ってたって思ったかもしれないけれど
さいころから、そんなの嫌じゃなかった
叔父さんによっては優しかったし
たくさんお金をくれるし
お母さんは私には自分が納得した人を回していたのよ」

ミキはその話を驚かなかった
中学を出たばかりのミキを風俗で働かせていた母だったが
ミキ自身もそう、嫌じゃなかった
それを認めるのは死ぬほど嫌だったのだが・・・・