.....の無い

正司が自分に好意を持ってくれているのは
なんとなくわかっていた
そして、そのことがあったから
正司はもともと、商品である女の子に手は付けないが
みぃには絶対手を出さないだろうと
信じていたのだ

「妹なの」

二人のこの世界の長さや
人付き合いの良さを思うと
本当のことを話しておいたほうがいいだろう
そう思って、妹がここに入った経緯
未成年であること
正司がその安全を完ぺきに請け負ってくれていたこと
自分の母の事

二人はその母のことに関してだけは

「何、言うてんねん
女なんてだいだいそんなもんやろ?
なぁ、アンさん!」

「そうだよ、ミキちゃんは
まじめすぎるよ」

それには苦笑いするしかなかった