.....の無い

「沢村教授に憧れてこの大学に
入って来た私にとっては
素敵な現象だと思うわ
それに、あなたたちは
気がついていないかもしれないけど
ここに来るカップルは
どこかの島の恋人岬に行くような
軽いカップルじゃ無いのよ」

二人が振り向くと
多分、今年入ったばかりの
美しい女学生が立っていた

「そうなの?」

二人とも女の子を女だと意識しないで
これまで過ごして来たのだが
彼女に対しては
同じ大学の学生という目では見ることが
できなかった