.....の無い

それは通り一遍の会話に聞こえるように
最新の注意を払って答えた
ミキの言葉だったが
康太は姉の言葉の中に
何か深い心が漂っているのを感じた

その日から康太は姉の過去へ遡ってみよう
そう決心した
姉に何かで報いるとしたら
自分の中に姉の過去への誹謗が
全くなくなった今
冷静な目で姉の過去を知って
心から幸せになってほしい
そう願ったのだ