......の無い

ミキがそう言うと

「お前、もっと、頭よくなかったか?
俺が企業のサラリーマンになって幸せだと思うか?
俺がイケメンで売れまくりのミュージシャンになって
幸せだと思うか?
俺は女、それも風俗の女のプロデュースが一番性に合っていて
たぶん、その手の女を見らせたら日本で一番だと思うぜ
俺はそう、言われるのが一番幸せなんだよ」

ミキにはわかっていた
あの母親を見て育ったのだ
こういう仕事が一番性に合っていて
男がいない世界では生きていけないであろう女
その、幸せは世間が何と言おうと
ここにしかないのだ

「わかってる!でも、未成年じゃん!」

「ば~か、だからこそ、俺だろう!
俺のそばにいれば絶対に捕まるようなことはさせない!
お前、信じられないかもしれないけれど
みぃは処女なんだぜ!
お前のバカ親が売りに来た時にはびっくりしたが
一目でみぃの魔性は見抜いたから
正真正銘の処女だからってかなりのお金を要求されたけれど
きれいに払って、上乗せまでしてやったよ」