......の無い

ミキが驚いて見返すと
ミキの全身をなめるように見ていた正二が

「お前、体汚くなったな
あの当時のお前は、俺が知っているうちでも
ぴか一の体だったのにな」

なんだか、久しぶりにやらしい話で
少し懐かしい

「何言ってるの!
私がこの仕事に向かないって
あの社長に推薦したのは正二じゃない
私にはこの仕事は無理だって太鼓判を押した
張本人なのに、今、体がぴか一だったって言われても」

「体はぴか一だったけど
心がエロくないから駄目だったんだよ
でも、みぃはお前の体に
この仕事に一番大事なハートを持ってるんだよ
すげぇなぁ~
人間が持ってるエロに対する背徳感がまったくないんだ
男と寝るために生まれたようなやつだよ」

ミキはそれが正二の最高の誉め言葉だと知っていた
それで、慌てた

「どんなに褒めたってだめよ
みぃは未成年よ、連れて帰るわ
大体、あなたともあろう人が未成年を使うなんて
焼が回ったんじゃないの!」