......の無い

正二の家は昔と同じだった
ボロボロで昔のストリップ小屋の壊れかけたような外観
ドアをノックなんてレベルじゃない戸だが
一応、ノックした
中に人の気配はする
しかし答えはない
思い切り激しくダンダンと叩く

「うるせぇ~
入って来いよ、誰だよ!」

正二の声だ!
入ってみてびっくり
そこにはパソコンが数台並び
そして、なんやら音響の器機
そして、汚い床の上には大人のおもちゃが散らばっている

「久しぶり!ミキだよ」

そう言った途端、何かを必死で見ていた背中が
笑って振り向いた

「おお!ミキか!待ってたんだよ!
絶対来るだろうってな!」

「何?ゲンちゃんから連絡あったの?」

「違う違う!
みぃの事だろう?
お前の娘か妹だよな?」