.......の無い

ミキの服もしっかり見ていた

「あんた、なんか、まともそうだな!
お金は給食費で払った
今まで払わなかった分もあるから
ほとんど、残らなかった
あ、でも、大丈夫
じいさん、父さんや母さんがくれるお金から
へそくりしてて、俺らにろくなもん食わせないくせに
お金、あの、爺さんの枕の中に隠してるから
最悪、そっから食費は出すにきまってる
自分も食わないと腹減るからな」

この子はこの子なりに一生懸命考えて
お金を持って行ったんだろう
給食費は払えないんじゃなくて爺さんのせいで払わない状態だったようだ
ミキは康太を少し見直した
もしかしたら悪い仲間とゲームセンターにでも行って
使ってしまったのかと思ったのだ

「そう。それは正解ね!爺さん、昔からそんなやつだったよ
それで、こんな時間までどこに行ってたの?」