.......の無い
弟と妹
この可能性については全く考えていなかった
ミキが中学を出るまで一人っ子だったし
自分以外に子供を作って育てるなんて
あの母親にできるのか?
ミキ一人でうんざりしていたはずだ
それでも、この爺さんがそうだというのだから
そうなのだろう
そして、この爺さんはこの孫たちの世話をしていれば
最低限のお金は娘が出すと思っているんだろうから
それならば、父親はどうしてここにお金を入れているんだろう?
この子供たちが自分の子だと確信しているのだろうか?
もう、自分の父ながらまったくわからない
そして、ここには沢村の親たちのような
ロマンスなど一つもないのだけは確かだ
とりあえず、小ざっぱりさせて
爺さんとみぃを寝かせつけたころ
康太が帰ってきた
「何してたの?」
康太は見知らぬこの女。ミキをにらみつけた
「おまえは誰なんだ?」